KOHEI ISOHATA LAB
Professor
Faculty of Business Management Meijo University
五十畑浩平
いそはた こうへい
1978年東京生まれ。青山学院大学文学部、大阪外国語大学(現・大阪大学)外国語学部卒業。2011年中央大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。中央大学経済学部任期制助教、香川大学特命助教などを経て、2016年から名城大学経営学部准教授。2021年から同教授。専門は、フランスにおける若年者雇用問題、職業教育、人材育成など。
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ニュース
研究発表とメディア掲載
スタージュ フランス版「インターンシップ」―社会への浸透とインパクト
2020/02/25
フランスの若者の就職に必須の研修「スタージュ」。18世紀グランゼコール開設以来現代まで続く制度の歴史と利点、近年噴出した問題を、社会経済の変遷とともに分析。
【目次】
序 章 なぜ今スタージュか
第I部 フランスとスタージュ―スタージュとはなにか―
第1章 フランスの高等教育と労働市場の特徴
第2章 スタージュの概要
第II部 スタージュのフランス社会への浸透プロセス
第3章 高等教育の歴史と労働市場の変遷
第4章 スタージュの歴史
第III部 スタージュのフランシュ社会への浸透要因
第5章 スタージュの特性と浸透要因
第6章 スタージュの浸透の社会的背景
第IV部 フランス社会へのスタージュの影響
第7章 スタージュのインパクト
第8章 若年者とスタージュ
終 章 スタージュとフランス社会
フランスにおける若者の就職とキャリア
シノドス 2019/03/18
昨年末、「黄色いベスト(gilets jaunes:ジレ・ジョンヌ)」運動と呼ばれるデモ活動がフランス全土に拡大し、毎週末、世間を騒がせたことは記憶に新しいだろう(編集部注;3月16日、ふたたび参加者の一部が暴徒化した)。もともとはマクロン政権が進めようとしていた自動車燃料税の引き上げに対する抗議行動であったが、その後SNSを介してフランス各地に広がり、現政権のさまざまな問題に対する反政府デモへと発展した。政府は増税を撤回するなど鎮静化をはかるものの、今後の見通しはいまだ不透明と言わざるを得ない。(つづき)
ライフの視点からみた日本のワーク・ライフ・バランス
シノドス 2019/11/05
いわゆる「働き方改革関連法」が今年4月から順次施行されるなど、働き方に関してこれまで以上に注目が集まっている。そうした中、働き方改革の「処方箋」として、よく「ワーク・ライフ・バランス」が持ち出されるとともに、ワーク・ライフ・バランスという言葉に過剰なまでに期待が寄せられているようにも見える。
ともすれば、企業が抱える経営課題に対して、ワーク・ライフ・バランスがあたかも「万能薬」のごとく語られるきらいすらある。一方で、ワーク・ライフ・バランスがたんに労働時間削減の問題や育児休暇制度の話に矮小化されるなど、さまざま誤解があふれているのも事実である。(つづき)
講義について
キャリア・デザイン論
グローバル化や高度情報社会化などの進展により,私たちの社会,産業,生活は刻々と変化し続けています.それにともない働き方に関しても,非正規雇用の広がりをはじめとして雇用形態が多様化しており,これまで「あたりまえ」と考えられてきた働き方は大きく変容しています.こうした激変する社会のなか,変化の波を乗り越え,たくましく生き抜いていくためには,一人ひとりが自らの人生を主体的に設計する,つまりキャリア・デザインをしていく必要があります.この講義ではキャリア・デザインに関して不可欠な基礎づくりを行うとともに,キャリア・デザインを通じ,大学での生活をより有意義にすることを目的としています.
ワーク・ライフ・バランス論
長時間労働や過労死といった現代的な社会問題.また,女性の労働力の活用や男性の育児参加といった今日的な課題.仕事と私生活との関係をとらえなおすワーク・ライフ・バランスの考え方は,こうした諸問題を解決し,真に多様な働き方や生き方を可能にする社会の実現にむけて欠かせないものであり,いま大きな注目を集めています. この講義では,ワーク・ライフ・バランスに関して理解するとともに,ワーク・ライフ・バランスが進まない社会的要因や,推進にむけての政策や取り組みなどについても学んできます.